従来のレントゲンは平面(二次元)のみの情報でしたが、歯科用CTなら立体的(三次元)な骨の形態、歯根の形態、神経の位置までもが分かるため、より精度の高い診断・安全な治療を行うことができます。インプラントや矯正治療、親知らずの抜歯など高度治療の診断・シミュレーションにも欠かせません。
また、歯科用でお口まわりの撮影となるため医科用と比べて放射線量が少なく、短時間で撮影できるため、お身体への負担も軽減します。
頭部X線規格写真(セファロ)とは、頭蓋骨の正面像・側面像・斜位像の写真を撮影することで骨格や顎の形状、咬み合わせなどを正確に把握することができる撮影方法のことです。例えば、出っ歯(上顎前突)でも上顎が出ているのか、下顎が小さいのか…といった原因をこのレントゲンで判断します。実体の大きさを容易に計算できるため、不正咬合の原因の特定と的確な治療法を選択する材料となります。
治療前の検査、治療中、治療後のメインテナンス・定期検診時も写真を撮影し、経過や結果を記録していきます。患部の状態をモニターに大きく映し出して症状や治療内容を説明することで、患者さまご自身にお口の状況や治療・予防効果を理解していただけます。
最大21倍の大きさで視野を拡大し、虫歯ができやすい歯と歯の隣接面、被せ物・詰め物や歯茎と歯の隙間、小さな歯のさらに中まで鮮明に捉え、原因が分からなかった痛みや小さな虫歯の発見などにつなげていきます。
また、被せ物や詰め物をピッタリと装着できることで、隙間からの細菌感染を防ぎ、再治療のリスクを大幅に下げることにも繋がります。
歯科医師の経験と勘だけに頼った治療ではなく、マイクロスコープを用いることでより正確な治療を行うことができるため、治療精度が格段に向上します。
歯の根の治療は、細菌を歯の中に入れないことと、すでに入ってしまっている細菌をきちんと取り除くことが重要です。細菌が残ってしまうと再治療の可能性が大きくなってしまいます。しかし歯の神経が巡る根管は暗く狭く、とても複雑な形状をしているため、肉眼で細部まで捉えるのは不可能です。そこで、マイクロスコープを用いた視野拡大治療で、汚染部位の取り残しや歯の削り過ぎを防ぎます。
マイクロスコープと同様 視野を拡大することで、肉眼では困難な歯の凹凸やひび割れなどを判別でき、虫歯を削る量も最低限に抑えられる、精細な治療を行うことができます。マイクロスコープと比べて拡大倍率は劣りますが機動性に優れ、自由診療はもちろん保険診療でも活躍します。
「どんな治療をするの?」「どこが悪いの?」といった不安・疑問を持ったままでは、本当に良い治療はできません。
当院ではインフォームドコンセント(十分な情報を得た上での合意)を大切にしており、3Dアニメーションや症例写真を用いて、症状や治療計画などをわかりやすくご説明します。
歯科医からの一方的な話ではなく、患者さまご自身が症状や治療内容を把握・納得された上で、希望の治療プランを選択いただいてからスタートさせていきますのでご安心ください。
カウンセリングツールでは、検査結果や虫歯・歯周病の説明、様々な歯科治療の内容を一目でわかるように大きな画像や動画などを用いてご説明します。
さらに、検査・記録によって処置前後の比較画像を見ることもできるため、症状や治療方法、治療の過程はもちろん、歯科医院へ通うことの重要性も理解していただけて、お口の健康管理に役立たせることができます。
当院では、治療時の患者さまの痛みを最小限にするために、麻酔注射の痛みに配慮しています。麻酔注射時の痛みは、「針が刺さること」「麻酔液を注入する際の圧力・速度が不安定なこと」などが主な原因です。
そこで、麻酔液の注入スピードをゆっくり一定に保ち、かつ安定した圧力で無理なくスムーズに注入することができる電動の麻酔注射器を導入することで、麻酔注射時の痛みの大幅軽減を実現させました。
電動制御と技術を掛け合わせ、無痛治療を心がけています。
痛みをなくすための麻酔注射がそもそも痛い…過去の歯科治療でそんな経験をされた方もいらっしゃるのでは?当院では麻酔注射の前に、針を刺す箇所の表面を麻痺させる「表面麻酔剤」によって、針が刺さる時のチクッとした痛みを和らげます。バナナ味の塗るタイプの麻酔剤と、無味無臭の貼るタイプの麻酔剤をご用意しています。
笑気麻酔とは、亜酸化窒素という笑気ガスを吸引することによって恐怖心や不安を薄める方法です。笑気ガスを吸引することで意識がぼんやりし、恐怖心を抱いていた方もリラックスした状態になっていただくことができるため、痛みの感覚が鈍くなった状態で治療を行うことが可能です。
治療後は笑気吸入を停止することで、「気持ちよく目が覚める感覚」で起きていただくことができます。
※呼吸器疾患がある方や、病気などによって鼻呼吸ができない方はご利用いただけません。
歯科医療で用いる診療器具は複雑な形状のものが多く、人の手による管理だけでは限界があります。加えて、内部にまで付着したウイルスや細菌は洗浄・消毒しただけでは除去しきれないのが実情です。
そこで、真空と蒸気の注入の繰り返しにより細菌やウイルスを徹底的に死滅させることができる高圧蒸気滅菌器によって内部まで徹底的に滅菌し、器具を介した院内感染の予防に努めています。
滅菌後は無菌の状態で専用のパックに入れて、診療時まで清潔に保管します。
筒状の器具である、歯を削ったり磨いたりする際に使用するタービン(ハンドピース)の内側まで滅菌できます。ハンドピース専用機器だからこその構造・機能による滅菌で、細菌やウイルスを徹底排除してスピーディかつハイレベルな効果を発揮します。
タービン(ハンドピース)専用の洗浄・メインテナンス器です。
専用機器ならではの機能により、形状や大きさに関係なく削るもの・磨くもの、ハンドピースのタイプそれぞれに応じて、均一な洗浄と器具を傷めないようメンテナンスを行います。
微細な汚れを薬液と超音波の振動のダブルパワーで落とし、手洗いでは届かなかったり洗浄が不十分になりがちなところにまで付着した血液や有機質的な汚れを完全に除去します。より高精度の洗浄を行えることで、その後の滅菌をより効果的なものとします。
取れにくい歯石から柔らかいバイオフィルムまで、超音波の安定した振動で歯石の取り残しを限りなくゼロに近づけます。また、優しいパウダー噴射で快適かつ効率的に歯ぐきに埋まっている部分(歯周ポケット)までクリーニングを行い、複雑な歯列や歯間部に付着したプラークやバイオフィルムもすっきりと除去します。
昔の削り取る歯石除去とは異なり、優れた効果がありながら、ほとんど痛みを感じることなく快適に気持ちよく歯をキレイにすることができます。
安全性を考慮したプラスチックノズルは細く・薄く柔軟性があり、歯周ポケットへの挿入も容易。またノズルチップを外せば、歯と歯ぐきの境目のプラーク(歯垢)除去も可能に。
フッ化ナトリウムを電気的に分解して、フッ素をイオン化させる機器です。歯牙には通常取り込まれにくいフッ素を、より歯面深くまで取り込めるようになります。単純にフッ素塗布するよりも効果的に歯に浸透させることができ、虫歯の予防に貢献します。